百日紅と杉浦日向子さん

百日紅の花

 公園に寄り道する。いつもより、ひとが多かった。映画『かもめ食堂』ではないが、おにぎりをベンチで食べる。ただし、海苔を巻いていないが・・・。ハスの池のそばに百日紅さるすべり)の木があり、花が見ごろだった。
 百日紅といえば、杉浦日向子さんの『百日紅』を思い出す。亡くなられてもう一年にもなるんだなあ。「ガロ」の編集長が渡辺和博さんだったころのデビュー作、それから数年のゆっくりなペースで発表していた頃の作品が、懐かしい。一九八四年のころには、アシスタントに手伝ってもらっていたんだね。その頃、杉浦日向子さんのアシスタントを、一日だけやったという人の追悼文を読んだことがある。昨年のこの頃。その人は、一日でアシスタントをクビになったそうだが、その時に、杉浦さんは、「漫画はあと数年描いたらやめる」という話をされていたという。
 その後、素隠居と称して、漫画をやめられたのだった。
 ブックオフで、絵本二冊。各105円。
 ささきまき『おばけとぼく』(月刊かがくのとも2001年3月号)
 井上洋介『ふしぎなおみせ』(こどものとも年中向き2000年7月号)