オダギリジョーが弟、香川照之が兄という兄弟二人の間の心の「ゆれ」を描ききった西川美和監督の映画『ゆれる』をめぐって、面白いコラムを読んだ。
シネツインでもらった『エンドマーク』2006年8月号の、「美妙」(びみょう)という連載コラムで、監督が帰って来られたときに、
「座右の銘は、何ですか?」の質問に、ビリー・ワイルダー監督から、「誰にでも欠点はある」と、おっしゃる。これはワイルダー監督の快作の傑作「お熱いのがお好き」のラストのキメ・ゼリフである。観客は大爆笑をする。その名セリフをここで引用されたことに西川美和さんの趣味の良さ、アンテナの鋭さ、ユーモアのセンスなど人となりがうかがわれる、とてもいい場面であった。「ゆれる」の作品については、また次号で。
と、映画館支配人の住岡正明さんが書いていた。うーむ。なるほどね。ビリー・ワイルダーのコメディ映画などから映画手法など学んでいるのかも・・・。
山口昌男の『はみ出しの文法』(平凡社)*1を読みつづける。
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