ユリイカの対談

センダン

 街路樹にあるセンダンの木に実がなっていた。鈴なりである。初夏の頃、淡い紫色の花が多数咲いていた。花どきのセンダンの木のまわりには、いい香りが漂っている。秋になると、丸い実をつける。この木の実はまだ緑をしているが、一部が黄色くなっていた。
 『ユリイカ』2006年10月号の特集は吉田健一である。清水徹松浦寿輝の対談が関心があって読んでみた。相変わらず清水徹さんが吉田健一の時間意識のことに触れていた。吉田健一の小説『瓦礫の中』(中公文庫)と『本当のような話』(集英社文庫)の解説で清水徹さんは、吉田健一の時間意識について書かれている。そのことを、この対談でも語られている。松浦寿輝が、繰り返し読める本というのが少ないなあ、といった話もあって、オモシロイ。雑学的なところが楽しめる。