ブルーノ・ムナーリの本

イチジク

 晴れて日差しが強い。通りすがりにあるネギ畑の緑色のネギが目に鮮やかだ。冬のネギ。美味しそうなネギ。イチジク畑に取り残された実があった。イチジクの葉は黄色くなっている。とてもきれいな薄い黄色だ。
 近寄ってイチジクの実と葉を見ていると、太い幹の根元近くの樹上に一匹の猫がいた。こちらを見つめている。虎猫だ。じーと、見つめているのでにらめっこしていた。すると、そばに少し離れて、黒白と白い猫がいるのだった。その二匹もこちらを見つめているのに気づいた。イチジク畑は、かれらの縄張りか遊び場なのかな。
 ブルーノ・ムナーリの『ファンタジア』を読み終える。幼少期の子供の創造力を刺激する方法論、その教育方法を語っている。訳者あとがきに、ムナーリは1927年に後期未来派への参加があるとあった。植草甚一とは、ほぼ同世代のひとなんだね。
 『デザインとヴィジュアル・コミュニケーション』という本が7月にみすず書房より刊行予定と書かれていた。
ファンタジアデザインとヴィジュアル・コミュニケーション