海に落とした名前

トウカエデ

 午前から正午すぎまで晴天で寒かった。ぶるぶる。山間部では積雪があったという。通り過ぎに山茶花(さざんか)の花を見た。金網のフェンスにトウカエデの葉が吹き飛ばされて絡み付いている。金網のそばの歩道にもトウカエデが散っている。夕方に一時しぐれ雨があった。 
 電器店に寄った後、書店で『波』と『経kei』2006年12月号をもらう。『新刊展望』は2007年1月号。
 『波』で管啓次郎の書評を読んだ。多和田葉子の『海に落とした名前』をめぐっての感想が書かれている。
 そういえば、「ユリイカ」の2004年12月臨時増刊号で多和田葉子と菅啓次郎と野崎歓の三人の鼎談があったね。その対談で興味を引いた部分。http://d.hatena.ne.jp/kurisu2/20050605
 赤瀬川原平の『日本美術観察隊 其の2』(講談社)で、蕪村の「夜色楼台図」にふれているが、うーん、面白い見方をしている。赤瀬川原平山下裕二の対談があるので、後で読んでみよう。

当時のプロといわれる絵師が、いわば官許の公務員だとしたら、文人画家は自営業、フリーターみたいなものか。  87頁

赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の2