鴨遠く鍬そゝぐ水のうねり哉

ヒドリガモ

 明日は大寒だというのに、寒さが和らいだ日が続いている。街路樹の椿も咲き始めている。
 川岸にヒドリガモが集まって何やら餌を探しているようだ。岩に付いた海苔かな。雄の羽の模様がことに美しい。
 『蕪村遺稿』の明和年間の句に、

鴨遠く鍬(くわ)そゝぐ水のうねり哉

 公園を通り抜けて書店に寄る。『新刊ニュース』2007年2月号をもらった。
 「近況」に橋本治が登場。『ひらがな日本美術史7』が2月刊行予定らしい。新刊案内に『月島物語ふたたび』*1工作舎)とタイトルを変えて、四方田犬彦の『月島物語』*2が戻って来る。
 建築史家・陣内秀信氏との対談を収録した決定版とある。
 たしか、大泉黒石についても書かれていたような気がするが・・・。