紅梅が咲いていた。晴れた青空と紅梅と白い雲の色の対比が見事だ。
夕方、どういうわけか、平行線になった飛行機雲が何本も空に引かれていた。複数の飛行機が上空を飛んでいるのだった。延々と直線で伸びている。そこへもう一機の飛行機がやって来て、その飛行機雲に交差する瞬間を目撃する。あれあれ、長い×印が空に現われた。
『蕪村遺稿』の天明三年一月二一日の句に、
紅梅や入日の襲ふ松かしは
公園の白梅も咲き始めていた。間近に花びらを眺めると梅の匂いがする。
ブックオフで、谷内六郎『遠い日のうた』1972年3版(修道社)。
中野翠『まんざら』2003年(毎日新聞社)。
樋口清之『逆ねじの思想』1984年初版(角川文庫)、表紙カバー・長新太。各105円。