垂直の軸と水平の広がり

ソメイヨシノ

 25日の能登半島地震震度6強を観測したという。昨日、震源に近い所に住んでいる人へ安否の電話をかけた。被害はなかったが、地震の揺れが長く続いたという。
 通りにある街路樹に桜が白くポツポツ咲き始めていた。そばに近寄ってじっと眺める。ソメイヨシノでつぼみのままの枝もあるが、咲いている花は枝の先の方に集っている。
 今朝の朝日新聞のコラム「時流自論」で、本田由紀の「いま、若い人たちへ」と題した文を読む。「標準的で安定したルート」の外側でもくじけないで生きてゆくためには、としてのそのヒントになると思えることを示している。垂直の軸と水平の広がりを持つことが役立つということです、と。
 《垂直の軸とは、その人を貫く目標やそのための手段です。これは自分にとって大切なことだ、自分には少なくともこれができる、と思える何かです。》《水平の広がりとは、あなたとかかわりをもつ人々です。できればあなたと年齢や立場が異なる人々がその中に含まれていた方が、あなたは倒れにくくなるでしょう。そして、もし水平の広がりが狭く薄くなっても、垂直の軸があれば何とか耐えられます。逆に垂直の軸が弱くなったときに、水平の広がりからそれを再び強くするエネルギーをもらえることもあります。》
 夜、NHKラジオの「新・話の泉」を途中から聴く。修学旅行の話が話されているところだった。この番組はひと月に一回の放送なのかな。司会の渡邊あゆみさんが面白い突っ込みをしていて笑う。いい具合に番組を盛り上げている。たしか、以前は黒田さんといったかな。ちょっと最初は誰だか分らなかった。立川談志嵐山光三郎山藤章二らの話の合間に、落語の噺が放送されたりと、いろいろと楽しめる番組だ。
 五代目柳家小さんの「長屋の花見」の落語から、「銭湯で上野の花の噂かな」の俳句をめぐる話では、作者は誰か。こういう質問もあって番組を盛り上げている。