燕を見る

シダレヤナギ

 どんより曇り空で、時折り霧雨もあった。
 夕方、鳥の鳴く声がするので空を見上げると、ああやっぱりあの鳴き声だ。燕が高く飛び回っている。いつ、やって来たのか。この春、燕を初めて見る。

スズメ目ツバメ科の鳥。全長一七センチくらい。上面が黒く下面は白、額・のどが赤い。翼が細長く、尾も長くて先が二またに分かれており、敏捷に飛びながら昆虫を捕食。日本には夏鳥として渡来し、人家などに椀形の巣を作る。ツバメ科の鳥はほぼ全世界に約七五種が分布。日本では、ほかにショウドウツバメ・イワツバメ・コシアカツバメなども繁殖する。つばくら。つばくろ。つばくらめ。  『大辞泉

 蕪村の句に、「大津絵に糞落しゆく燕かな」。
 NHKテレビの「新日曜美術館」で「レオナルド・ダ・ヴィンチの原点”受胎告知”」という番組を観る。ゲストに筒井康隆氏が登場。池上英洋氏の解説からダ・ヴィンチのアナロジー的思考のエピソードなどを聴く。スフマートという筆跡を残さないで表す技法は、線ではなく明暗で表される技法。「受胎告知」という絵には、さまざまな新しい試みが行なわれていた。
 書店で、『星星峡』、『波』、『本の旅人』2007年四月号をいただいた。