『群像』2007年6月号から、諏訪哲史の「アサッテの人」と雨宮処凛の連載エッセイ「プレカリアートの憂鬱」を読む。うーむ。なるほどね。
「アサッテの人」は《「世界の裂け目」を求めた叔父が失踪した。遺されたテキストが紡ぐ、新しき文学の地平》とあるが、なんとなく多田道太郎の『遊びと日本人』での「手打ち手打ち、あわわ」の論考を連想する。べしみというふしぎな面。
公園の池に寄り道する。先日は大きなオニヤンマが飛行していた。今日は小さな糸トンボがいる。他に、アムステルダムから来たドイツ人が睡蓮を眺めているのだった。
オニヤンマ科のトンボ。体長約一〇センチで、日本のトンボでは最大。体は黒色に黄色の横縞がある。幼虫は細流の砂中で育ち、初夏のころに羽化し、道路や水路の上を往復して飛ぶ。 『大辞泉』
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四方田犬彦『越境のレッスン』1992年(丸善)
柴田元幸『舶来文学柴田商店』1997年(新書館)
晴山陽一『たった60単語の英文法』(青春出版社)