午前、NHK教育テレビの「新日曜美術館」で「パルマ もうひとつのルネッサンス」と題した番組を観た。
今、国立西洋美術館で開催されている展覧会についての番組である。
ルネッサンスの頃、イタリア北部のパルマで天井画を描いた画家コレッジョとパルミジャニーノという、二人の芸術家の絵についての解説が興味深かった。
三十七歳で死ぬパルミジャニーノは、パルマからローマへ修行にとび出すのだが、その絵の特徴は身体が長く引き伸ばされているマニエリスムの特徴を発揮して、空間をうまく描いている。
出演の高梨光正さんが解説で、「パルマ派をちゃんと見ていかないと、イタリア美術史のつながりが分らないものだ」という旨を話されていた。
パルミジャニーノのエピソードとして、パルマの北西郊外にあるFontanellatoの町に天井画でコレッジョの描いた絵と同じ絵を、四十日で仕上げたという。
パルマの領主、ファルネーゼ家のピロッタ宮殿の中に造られた木造劇場が紹介されていた。他に、パルマの食べ物、生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)も。
おっと、忘れていた。テノール歌手の秋川雅史さんが、番組の中でイタリア語で歌っていて、見て聴いて楽しめる番組だった。