羅に遮る蓮のにほひ哉

ハスの花

 街路樹のネムノキに アゲハチョウがいた。花から花へと飛び回っている。一箇所に長くとどまらないで、あちこちのネムノキの花を訪れている。
 公園の池に、ハスの花が一輪咲いている。緑に包まれた一帯で、白いハスが目にも鮮やかだ。蕪村の句に、

羅(うすもの)に遮(さへぎ)る蓮(れん)のにほひ哉

 安永五年六月十六日の句である。
 大型電器店へ寄ったあと、書店で『波』2007年7月号をもらう。
 日高敏隆の連載「猫の目草」は、今回は蝶をめぐるエッセイ。
 それと、「師弟とはなにか」と題した巽孝之四方田犬彦の対談を読んだ。『先生とわたし』刊行記念対談。