七月二十三日は、二十四節気のひとつ大暑であった。
一年のうちでもっとも暑さのきびしい頃である。今日、最高気温は三十三度近くまで上昇する。
通りに街路樹があり、草むらが広がっているところがある。カヤツリグサが群生して、風に吹かれてゆれていた。
夕方の南東と南に、木星と半月が並んで昇って来ていた。蕪村の句に、
堂守(どうもり)の小草ながめつ夏の月
明和五年五月六日の句である。
六月二十五日の句には、雨が少なくて雨乞いをしたことがうかがわれる句がある。
夏日三句
雨乞に曇る国司のなみだ哉
負腹(まけばら)の守敏(しゅびん)も降らす旱(ひでり)かな*1
大粒な雨は祈りの奇特(きどく)かな
ブックオフの新しい店で、四冊購入。
長新太『キャベツくんのにちようび』1992年(文研出版)
長新太『みんな びっくり』2000年17刷(こぐま社)
多田道太郎『ことわざの風景』1980年2刷(講談社)
森岡まさ子『煎り豆に花が咲いた』1989年10版(朋興社)
このうち、多田道太郎の『ことわざの風景』は箱入り本。装丁・装画は田村義也。布装である。最近の本の装丁は、布装が見られなくなった。残念だけれども・・・。
こうして、布装の本を触っていると、感触が違う。
大切に取り扱いたくなるような本の装丁である。