「編集装丁家」田村義也氏

アサガオ

 昨夜も熱帯夜だったが、テレビで京都の五山送り火を生中継している番組を、途中から観た。ゲストに山折哲雄が出演。
 蕪村に、大文字の送り火を詠んだ句がある。

  十六日の夕、加茂河の辺(ほと)りにあそぶ
大文字やあふみの空もたゞならね

 今朝のまだ涼しい時間に咲くアサガオが、目を楽しませてくれた。 
 夕方の月が南西に高度二十度ほどでカタカナのの字のようになっていた。三日月である。
 の字ではなく、田村義也の『ゆの字ものがたり』を、ゆっくり読んでいると、面白いエピソードがいろいろあって、飽きさせない。
 先日の多田道太郎の『ことわざの風景』の装丁が布装で、田村氏によるものであったが、別刷付録に、鷲尾賢也氏による「編集装丁家田村義也氏への回想の文がある。なるほどね。
 
 八月十六日付けの「小栗康平・内山節の往復書簡」を読む。
 いずこも暑いようですね。今年は蜂の当たり年だとか。
 夜、NHKの「ラジオ名人寄席 夏の特別興行」を聴いた。
 三笑亭可楽の落語「妾 馬」
 一龍斎貞山の講談「四谷怪談・お岩誕生」
 古今亭志ん生の落語「風呂敷」という演目。
ゆの字ものがたり