ニガウリの収穫

ニガウリ

 早朝、ニガウリを収穫する。大きさは二十三センチあった。黄色くなったものは、枝に残す。
 この夏、ゴーヤーチャンプルーや天ぷらといった料理でよく食べた。
 台風の影響なのか、気温が36.9Cを記録した。午後四時ごろににわか雨で、風も一時強く吹いたが、夕方に雨あがる。
 晴れると、木星が南の空に高く輝いていた。
 夜、虫の音が聞こえて来る。遠くで鳴くのや、近くで鳴くのやで、にぎやかだ。近くでコオロギが鳴いている。大きく、強く聞こえて来る。蕪村の句に、

むし啼(なく)や河内通ひの小でう(ぢやう)ちん

 安永六年の句である。
 鷲田清一の『ことばの顔』(中央公論新社)から、鷲田清一荻野アンナの対談「遊びをせんとや」を読む。中日新聞一九九七年一月四日から十四日にかけて掲載された対談。副題に、世紀末のキーワードとある。
 《捨てる/感じる/思い出す/切れる/賭ける/聞く/返す/楽しむ/試みる。》
ことばの顔ことばの顔 (中公文庫)