1989年の映画

 先週、荻上直子の映画『めがね』を観たあとに、古本屋で、もたいまさこの『猿ぐつわがはずれた日』があったので、読んでいると映画『北京的西瓜』に、もたいまさこが出演しているのだった。
 この『北京的西瓜』は、公開時に劇場で見ている。タイトルに何かを期待して見たような気がしているが、ちょっと肩すかしのタイトルで、北京での撮影シーンがあるわけではなかった。
 ただ、そのタイトルで、監督が大林宣彦だということは覚えている。
 北京で天安門事件が映画が公開された年である1989年に起こっているので、タイトルから何かを期待して映画を観たのではないかな。
 本との出会いが、こういう記憶を呼び覚ますことがある。
 池内紀編・解説『山下清の放浪日記』(五月書房)が安かったので買う。もう一冊、如月小春『東京ガール』1989年(PHP研空所)。