ロバート・クーヴァーの『ユニヴァーサル野球協会』のこと

 ラジオ深夜便の「ないとエッセー」で、「アフリカの猿アイアイが教えてくれたこと」と題した、動物学者の島泰三氏の話を聴いた。
 チンパンジーの話で、指の形、ゲンコツで歩く様子(ナックルウォーク)をめぐる話が興味深い。
 尖った歯はナイフになる。口と手とのつながりを注目されているようだった。
 チンパンジーの歯と人間の歯の比較、エナメル質の厚みの比較。直立二足歩行から、人間の手の特徴は何か? 四〇〇万年前の人類の祖先の指は、親指の太さをめぐって、ゴリラやオマキザルと同じだったのでは・・・といった話題で面白い。
 西田利貞氏のお弟子さんなんだね。チンパンジーの道具使用の例として、西田利貞氏が、木の枝で蟻を釣る話を雑誌に書かれていたことがあったなぁ。
 明日の四回目で、最終回だそうだ。
 参照:「日本アイアイ・ファンド」http://www.ayeaye-fund.jp/
 
 夕方、ブックオフに寄り道。
 ロバート・クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』越川芳明訳1985年(若林出版)を見つけた。訳詩=佐々木幹郎。一度この本は売り払っていたので、また読みたくなる。
 巻末の高橋源一郎の「小説ほど素的な商売はない」という文がいいね。驚くほど安い値段も嬉しい。
 そばの男の客が、多田道太郎の『遊びと日本人』1978年(筑摩叢書)を棚から抜いて手に持っていた。しばらくして、ページをめくっていたが、買うのをあきらめて、棚へ戻した。ほっとする。これも入手。
 石津謙介『男たちへの遺言』(東洋経済新報社
 森毅『一刀斎の人生相談』(思想の科学社
 森毅『悩んでなんぼの青春よ』(筑摩書房
 北杜夫マンボウ夢遊郷 中南米を行く』1978年(文藝春秋
 を、買う。