映画『エディット・ピアフ 愛の讃歌』

エンドマーク

 九月二十九日に公開された映画『エディット・ピアフ 愛の讃歌』を観に出かける。シネツイン1で、最終回の上映時間だった。観客は三十五人ほどで、中高年が多い。
 監督は、オリヴィエ・ダアンで、ピアフをマリオン・コティヤール が演じている。
 極貧の家庭に生まれ、目を患い、失明から回復し、路上で歌っていて認められて、華々しくデビューする。
 観客と感動を共有するのを生きがいにしてきたピアフが、その歌への熱意によって、しだいに健康を害してゆく姿を、マリオン・コティヤール が、二十代から四十代までの半生を熱演している。「歌に生き、愛に生きた、47年の軌跡」。
 シネツイン1で、『エンドマーク』十月号をもらう。読んでみると、アカデミー賞にノミネートされているそうだ。ふーむ。
 劇場から外へ出たあと、鼻歌で「愛の讃歌」を口ずさんでいる自分に驚く。
 
 「週刊文春」の小林信彦の連載「本音を申せば」から「日本橋バビロン余話」と題する文を読んだ。中野翠からの引用文にも注目する。この辺が、小林さんの「本音」かもしれないね。