『エイラトさんのへんしんのうじょう』

白菜

 冬野菜の白菜の苗も、根付いたようだ。
 昨日、聴いて、そのナンセンスぶりが可笑しかったラジオ番組「新・話の泉」の録音テープを聴き直す。出演は、立川談志山藤章二毒蝮三太夫嵐山光三郎松尾貴史の各氏で、司会が渡邊あゆみアナウンサー。
 第一部の後半に、「元気の出る歌」、曲を聴いての談話が興味深くて笑う。立川談志が戦争中の東條英機首相の物真似をする。うーむ。話芸ですね。
 それから、作家の「筆名クイズ」があり、夏目漱石獅子文六山本周五郎直木三十五らの筆名の由来話が盛り上がる。
 後半の第二部は、立川談志からの「落語検定」の問題で、「富くじ」。
 6代目笑福亭松鶴の『高津の富』を聴いて、富くじをめぐる出演者の発言が楽しい。この落語は昭和48年のスタジオ録音。上方落語の『高津の富』は、東京では『宿屋の富』。
 ひとつびっくりしたのは、その6代目笑福亭松鶴の物真似を松尾貴史が演じたことかな。うーん。上手いなぁ。思わず笑った。
 
 ロイス・エイラトの絵本『エイラトさんのへんしんのうじょう』(偕成社)を眺める。なかがわもとこ(中川素子)訳。
 色と形の組み合わせが面白い。
 おんどり、あひる、めんどりの形が、しかく、はっかくけい、ろっかくけいで表現されている。色と形とがページをめくるたびに変化する。
 いぬ、がちょう、ひつじの形は、まる、はーと、ひしがたで。
 ねこ、うし、ぶたの形は、ながしかく、だえん、さんかくで表現されている。
 佐々木幹郎の『雨過ぎて雲破れるところ』(みすず書房)を読みつづける。
エイラトさんのへんしんのうじょう雨過ぎて雲破れるところ