『はだかのカエルとはだしのライオン』

鳴門金時(サツマイモ)

 朝は冷え込む。サツマイモの鳴門金時が、植えてから四ヶ月である。そろそろ芋ほりの時期かな。試し掘りをしてみよう。
 ささめやゆきの『はだかのカエルとはだしのライオン』(講談社)を読んだ。アフリカクロツメガエルは悩みおおき楽天家。アフリカライオンは快楽主義者のさみしがりや。
 ゲゲキョ ゲキョ ゲロッ 
 グルル ググルルル グルグル
 カエルとライオンは、お互いに衣服をプレゼントし合いながら、衣服を身に着けてゆく。シャツ、ネクタイ、靴下、パンツ、靴、ジャケット、帽子、といった順番で。すべてを身に着けた二匹だが、ゲローッ!とかグワーオッ!と声を出して衣服を脱ぎ捨てる。
 カエルは池に飛び込んで戻る。ライオンはシマウマのいる草原へ戻ってゆく。

はだかの楽天家は
呼吸が軽やかになり
はだしの快楽主義者は
深い色のまなざしとなり

 この本はNHKラジオ深夜便「読書で豊かに」で、先月(10月)荒川洋治さんが紹介していた本ですね。
はだかのカエルとはだしのライオン