宮本常一 旅する民俗学者

 夕方、南西の空の地平線に近く三日月が眺められた。
 蕪村の句に、「三日月も罠(わな)にかゝりて枯野哉」。明和年間の句。
 昨夜、NHKテレビの番組「探査機“かぐや”月の謎に迫る〜史上初!「地球の出」をとらえた」で、月の上空の探査機「かぐや」から地球をとらえた画像を眺めたのだった。
 月の北極付近から地球が昇ってくる様子、南極付近に沈んでゆく地球。青い海、白い雲の様子が漆黒の闇の宇宙に、そこだけ明るく見える。
 昨日、「宮本常一が見た広島―写真と本の展示―」という宮本常一が撮影した写真パネルと本の展示を図書館で見る。
 佐野眞一責任編集『KAWADE道の手帖 宮本常一 旅する民俗学者』(河出書房新社)を読み始める。
宮本 常一 (KAWADE道の手帖)