内山節の『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』

イルミネーション

 夕方から通りに繰り広げられている「おとぎの国」を訪れる。
 18日からえべっさんと呼ばれる商売繁盛を祈願する胡子大祭(えびす講)が始まっていて、散策する人が多い。立ち止まってデジカメで撮影している姿が、あちこちに見られた。
 30メートルもあるメタセコイアの木が巨大な光のツリーに、遊園地にあるようなメリーゴーラウンドと蒸気機関車も電球の灯りで形作られている。
 輝く光の宮殿、光のカボチャの馬車、青い池から白く光る魚が二匹飛び跳ねている一瞬の光景。光の水晶の林立する場所とおとぎの国の人物。
 今にも飛び立ちそうな不死鳥(フェニックス)やドラゴンの大きな光の像がある。光の人魚姫、光の雪だるまやパンダやリスも。
 今日の朝日新聞の広告に、内山節の新刊『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社現代新書)があった。《転機は一九六五年だった! どんな変化が起き、何を失ったのか!?》
 高橋源一郎・評「ぼくもたぶんキツネにだまされたりはしないだろう。そして、それがこんなにも重要で、悲しいことだとはこの本を読むまで知らなかったのだ」。
 子供の頃、祖父からキツネにだまされて肥溜めに落ちた人の話を聞いたことがあったが、内山節の本ではどのように語られているか興味があるなぁ。

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)