多田道太郎の『変身放火論』

ネギ畑

 歯科に寄り治療。麻酔注射で下唇が痺れる。感覚が麻痺していたが、三時間あまりで元に戻る。うーむ。一日中、小雨や霧雨の冬至であった。

 二十四節気の一。一二月二二日ごろ。太陽の中心が冬至点を通過する。北半球では一年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日。この日にはゆず湯に入ったり、地方によってはカボチャを食べたりする風習がある。  『大辞泉

 蕪村の句に、「貧乏な儒者訪(と)ひ来ぬる冬至」。来訪者あり蜜柑をドーンと頂く。
 夜、柚子湯に入る。カボチャは朝食でカボチャのスープであった。
 多田道太郎の『変身放火論』を読みつづける。第四章「金閣寺」から読み始めたのだが、そのあと戻って第三章「大菩薩峠」を読み、戻って第一章「八百屋お七」を読む。今は第二章「曾根崎心中」を読んでいる。
 いずれも油断も隙もない面白さである。