フランソワ・ケネーやトクヴィルのこと

チューリップ

 予約していた歯科で、待つ間に携帯本で内山節の『「創造的である」ということ(上) 農の営みから』を読む。
 麻酔注射で上唇が痺れるが、3時間ほどで元に戻る。うーむ。
 秋に植えたチューリップの球根から芽が出てきた。
 夕方、晴れた南西の空に三日月が眺められた。寒の入りから今まで暖冬が続いていたが、今夜あたりから冷え込みそうだ。
 蕪村の句に、「冬こだち月に隣をわすれたり」。明和年間の句である。
 昨年読んだ内山節の本で、気になっていたフランソワ・ケネーの経済思想が、この『「創造的である」ということ(上) 農の営みから』でも展開されているのだった。
 もうひとつ、トクヴィル再評価の動きについて。

しかしこの十数年フランスをはじめとするヨーロッパでは、トクヴィル再評価の動きが高まってきました。彼の社会や人間、労働のとらえ方が、無視できない重要なものを含んでいたことに、人々が気づきはじめたのです。 
 今年は、このトクヴィルを参考にして話をすすめていきますので、よろしくお願いいたします。  11ページ

「創造的である」ということ〈上〉農の営みから (人間選書)

「創造的である」ということ〈上〉農の営みから (人間選書)