内山節「自然に親しむ」を聴く

白菜

 寒気が入って来て冷え込む。冬野菜の白菜が、つやつやとした葉で育っている。

アブラナ科の越年草。晩秋から冬の代表的な野菜。葉柄は扁平で幅広く、葉にしわがあり、密に重なり合う。春に淡黄色の花をつける。中国の原産とされ、日本には明治初期に渡来。漬け物に多用され、煮物などにも用いる。  『大辞泉

 今夜のラジオ深夜便は、明石勇アナウンサーの担当日。「ないとガイド」の「自然に親しむ」は、奇数月で内山節氏が出演しているのだった。
 番組は、聴取者からの内山氏宛ての先月の話への感想が書かれた手紙を読むことから始まった。
 それは昨年の米価が一俵当たり、14000円台になっていて、最盛期の半値以下になっているという話などを含めた感想。
 今夜は、小正月の話から明石アナウンサーが話を進める。まゆたまを焼いて食べる行事に、山村留学の子供たちが参加していて、大人と子供の交流の面白いエピソードなどや、その伝統行事の意味などを談話する。
 上野村の年末の餅つき行事の話などが興味深かった。
 餅をついて、村人はお供えを山の天辺まで持って行く。最近では村人は高齢の方が多いので大変だそうだ。
 今年の雪が少ないという話から、鹿が増えて山が猪や鹿で荒らされている問題で、増えたために鹿は一冬で三百頭から四百頭が撃たれている、という。
 今夜は、近頃聞くようになった「限界集落」という言葉をめぐっての話なども聞けた。行政から出ている「この言葉の出方に少々腹が立つことがありましてね。」と内山氏が話される。
 他に、熊の熊の胆(い)をめぐる話が興味深かった。今、熊の胆は金の価格の四倍くらいで取引されているそうだ。
 終わりに、新書の『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』について語られていた。