鍋敷に山家集有り冬ごもり

 明日は大寒である。ぶるぶる、冷え込む。終日、みぞれになりそうな小雨が降る。
 蕪村の句に、「皿を踏(ふむ)鼠(ねずみ)の音のさむさ哉」。
 もう一句、「鍋敷(なべしき)に山家集有り冬ごもり」。二句とも明和年間の句である。
 山家集とは西行の歌集。蕪村は西行の歌集「山家集」を読んでいるようだ。
 そういえば、朝日新聞の連載小説で夢枕獏の『宿神』が完結した。『大江戸恐竜伝』は、まだ雑誌連載がつづいている。
 今日から島田雅彦・作/内澤旬子・絵『徒然王子』の連載が始まった。