28日にNHKラジオの番組で「新・話の泉」を録音していたのを聴く。
「新・話の泉」でございます。司会はわたくしアナウンサー渡邊あゆみです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(ここで、会場から拍手あり)
それでは、今夜の回答者の皆様をご紹介いたします。
松尾貴史さん、山藤章二さん、嵐山光三郎さん、毒蝮三太夫さん、わたくしのお隣番組の家元立川談志さん。以上のみなさまでお送りいたします。
という渡邊アナウンサーの前口上から番組が始まる。
第一問は、「金で買えないものは何か?」という問題である。その答えが可笑しい。今年も以上困ったみなさまでお送りします。と渡邊アナウンサーが言って、ここで一郎という名前の歌手の歌が何曲か流れる。
第二問は、「一郎という名前のひとを挙げてください。」
第三問は、「みなさんで太郎という名前のひとを思い出してください。」
そのあと、血沸き肉踊る「世の中審議会」がつづく。タバコをテーマに談議する。めまいをめぐってで、人間の根源的な遊びを求める心に大事な要素が四つあるんです、と松尾貴史が発言していた。
聞いていると、「競争、偶然、模倣、残るひとつが眩暈(めまい)って愉しみがあるんです。」と語られていた。これはフランスの思想家ロジェ=カイヨワの『遊びと人間』という本での遊びの分類のことだろう。
そういえば、このカイヨワの『遊びと人間』は多田道太郎と塚崎幹夫 の共訳であった。
第四問は、「短くなった言葉のフルネームを思い出していただきます。」イギリス、郵便ポスト、宝くじ、馬券など・・・。
第五問は、「フルネームをつくっていただきます。」武田信玄のフルネームを立川談志が唱える。長い名前ですね。
このあと、三つのヒントで、それは何かを答えていく。
のぞみ、ひかり、こだま。答えは新幹線。そういったヒントに順番に答えていく。隠す、消える、浮く。答えは年金。
ニュースをはさんで、後半は「みなさんは、こころの師匠はありますか?」と、司会の渡邊アナウンサーが聞く。
松尾さんは中島らも、山藤さんが写楽。嵐山さんが夏目漱石。毒蝮さんが小林桂樹。家元の談志は形式上は柳家小さんだという。大きくなってからは田辺茂一だと。
そして、弟子入りしたい人をめぐっての話になる。そのエピソードが面白い。
「落語検定」は新趣向でやりたいと思います。といって、今月の問題が話される。最後に、談志の話すラクダのジョークで番組は終った。