『キャベツくん』

キャベツ

 寒いですね。ぶるぶる。寒風のなか、道に沿ってキャベツが一面に広がっている畑がある。葉が大きく引き締まった玉になっていた。見事に育ったキャベツです。そばで眺める。うーむ。キャベツの入ったお好み焼きを思い出す。肉玉そば入りのお好み焼きが好物です。
 キャベツといえば、3日の日曜日にキャベツではなく、長新太の『キャベツくん』を買っていた。
 それで、さっそく『キャベツくん』を読んだ。
 「キャベツくんが あるいてくると ブタヤマさんに あいました。」
 と、はじまる。そこでの会話。

ブタヤマさんが
「あのね、おなかがすいて
フラフラなんだ。
キャベツ、おまえをたべる!」
そういって、キャベツくんを
つかまえました。

キャベツくんが
「ぼくをたべると、キャベツに
なるよ!」と
いいました。

 「ブキャー
 ブタヤマさんは、そらをみて、びっくりしてしまいました。
 鼻がキャベツになったブタヤマさんが空に浮かんでいたからです。
 キャベツくんが「ぼくを たべると、こうなる」といいました。
 ブタヤマさんが、じゃあ、ヘビがきみを食べたらどうなるんだ? と聞いてゆきます。キャベツくんが「こうなる!」といいました。
 なんと、空にキャベツのヘビが・・・浮かんでいます。
 質問がどんどんエスカレートしてゆきます。
 空には、キャベツのタヌキ、キャベツのゴリラ、キャベツのカエル、キャベツの顔をしたライオン、キャベツの鼻をしたゾウ、ノミ(ちいさくてみえない)、キャベツのクジラ(そらいっぱいにうかんでいます)。
キャベツくん (ぽっぽライブラリ―みるみる絵本)