しら梅の枯木にもどる月夜哉

葉牡丹

 夕方、南西の空に低く月が出ていた。七日が新月だったので、まだ細い月である。七日といえば、金環日食南極大陸で見られたらしい。
 蕪村の句に、「しら梅の枯木にもどる月夜哉」。
 水仙が伸びて来ている。葉牡丹が寒風の中で、目に鮮やかだ。
 この葉牡丹というのは、キャベツの仲間なんだね。

アブラナ科の越年草。キャベツを観賞用に改良したもので、葉は結球せず、冬に白・黄・紫・淡紅色などになる。  『大辞泉

 七日の朝日新聞の文化欄で《「人生、蛇行しながら太く」「求めない」の詩人・加島祥造さん》という記事を読んだ。ねじめ正一の『荒地の恋』ではないが、加島さんの「荒地」時代が面白そうである。
 山口昌男の対談集『古典の詩学』から、詩人の藤井貞和山口昌男の対談を読みつづける。面白い。藤井貞和源氏物語の始原と現在』にふれている。