「新・話の泉」を聴く

 弱い雨が夕方近くまで降り、最高気温は6℃で寒い日だった。
 昨日のNHKラジオの番組「新・話の泉」を録音したのを聴きなおす。出演は立川談志山藤章二毒蝮三太夫嵐山光三郎ミッキー・カーチスで、司会は渡邊あゆみアナウンサー。あいにく前半を録音しそこなっていて、番組の途中でアナウンサーの吉田茂へのインタビューからが聴けた。
 「あなたは誰でしょうか?」音声の録音を聴いてNHKのアナウンサーが質問している人が誰かを当てるという趣向である。
 あいだに、ニュースをはさんで後半になる。
 司会の渡邊アナウンサーが「童心に戻って謎々ですよ。たとえば考えて下さい。上は大水、下は大火事、なーんだ?」と第一問を出して後半が始まった。
「お風呂。」と山藤章二さんが回答する。
「正解でーす。でもこれ、今の子供には分からないでしょうねぇ。」
 第二問は、「目の前にあるのに、誰にも見えないもの、なーんだ?」*1
 この懐かしい、なんと明治時代の少年雑誌に出ていた謎々をお出しいたしますので、お考えくださいね。
「頭を下げないと役に立たない道具は何でしょう?」*2 
「逆さまになって働き、休むときは横になるものなーに?明治時代です。」*3
「生きているうちは声を出さず、死んでから嘘をつく動物は?」*4
「モノは低い方に落ちますが、高い方に落ちるものはなーんだ?」*5
 他に、字謎という問題もあった。漢字による謎々。
 最後の問題、「目で見ると四角いのに、手であらわすと丸くなるものは何?」*6
 今月の立川談志の「落語検定」は、「噺家が登場するときの出囃子(でばやし)を聞いて、落語家の名前をあててください。どなたの出囃子でしょうか?」という問題。
 うれしいことに、四月からは月二回の放送になるようだ。

 『新刊展望』2008年3月号で「今月の主な新刊」を眺める。中野翠の『小津ごのみ』(筑摩書房)、岡崎武志の『ベストセラーだって面白い』(中央公論新社)が気になる。以前、江戸川乱歩の『探偵小説の「謎」』という文庫本について書いていたのを読んで以来注目しているのだ。この本は私が初めて古書店で買った本で、その面白さを再び思い出させた文だったので・・・。             

*1:第二問の答え、まつ毛。

*2:答えは、金槌(かなづち)。

*3:答えは、筆。当時は生活必需品。明治時代だから筆。今だと、ボールペンかな。

*4:答えは、法螺貝(ほらがい)。

*5:答えは、競売。入札。オークション。

*6:答えは、お金。お札。