春分の夜

ハクモクレン

 今日は二十四節気のひとつ春分。昨日は一日中の雨模様だったが、今日は朝から快晴で北風が冷たい一日だった。
 街路樹のハクモクレン(白木蓮)が、いっせいに咲いている。見事だ。
 全体が白い花で覆われ、湯呑み茶碗ほどのサイズの花が、枝とともに揺れている。
 夕方、K古書店で店頭棚から五冊。レジでお店に来た年配の女性のお客さんと店主との話が盛り上がっていた。少し待ちながら、聞こえて来る話に耳を傾ける。いいですね、こういう雰囲気。小さなパトロン
 安岡章太郎『軟骨の精神』1968年第2刷(講談社
 安岡章太郎『感性の骨格』1970年第3刷(講談社
 本多顕彰歎異抄入門』1964年8版(光文社カッパ・ブックス
 上山春平・編『照葉樹林文化』1982年18版(中公新書
 外山滋比古『日本語の個性』1978年5版(中公新書
 その後、日本銀行辛夷(こぶし)の白い花が咲いていたのを近くで見る。ハクモクレンの仲間の樹かな。
 NSAで「黒田敬子 ドローイング展」を観る。黒田さんにジャン・ローレン・サスポータスとオリヴィエ・マヌーリと斎藤徹の、三人による公演のチラシを頂く。
 NSAは最近出来たらしい。
 その後、A古書店に寄り道。新古書店よりは落ち着いた店の風情がいいなぁ。
 今宵は月夜で、地には花、天には月である。