溝口健二の『新・平家物語』

3月プログラム

 映像文化ライブラリーで溝口健二監督の映画『新・平家物語』(1955年)を観る。107分。
 三月は溝口健二監督特集を開催している。市川雷蔵が主演で平清盛の若き日を演じていた。
カラー映画で、色がとてもきれいだ。深みのある色彩と京の街での群集の躍動感、比叡山の僧兵が群れをなして、山を登ったり降りたりといった場面での映像の躍動感が圧倒的で迫力ある。
 撮影が、宮川一夫だった。なるほどね。脚本に依田義賢が加わっている。音楽は早坂文雄が担当。十朱久雄、進藤英太郎木暮実千代久我美子といった脇役が好演。大映製作。