通りの街路樹にプレートがくくり付けてある。
小学生が書いたような文字で、「ノグルミ 食べるクルミとはちがい まつかさを小さくしたような こげ茶色の実がなります」と書かれていた。
この樹木の周辺に小さな「まつかさ」が散らばっている。どれどれ。手にとって見る。 これが、ノグルミの「まつかさ」かな。大きさは一〇〇円玉を少し大きくしたサイズである。
持ち帰って、調べてみる。ノグルミのまつかさに似ているが、どこか違う感じがする。
うーむ? あっ、そうか。
ノグルミの樹木の周辺には背の高い、二十五メートルもあるメタセコイアが何本も植えられているのだった。
どうやら、メタセコイアの「まつかさ」に違いない。「まつかさ」は握り締めると、とても堅い。
29日の朝日新聞で斎藤美奈子の「文芸時評」が、「文芸誌のニューウェーブ」というタイトルで、相次いで創刊された新雑誌に触れていた。加藤典洋から担当が替わった。
《〈面白いお話、売ります〉を謳う「ストーリー・セラー」(新潮社)、柴田元幸責任編集の「モンキービジネス」、ファッション雑誌並みに大判サイズの「真夜中」。》を論じている。
今月の3点は、「yom yom(ヨムヨム)」vol.6(新潮社)、monkey business」(モンキービジネス)創刊号(ヴィレッジブックス)、「真夜中」創刊号(リトルモア)を挙げていますね。