22日は二十四節気のひとつ大暑。連日の猛暑だ。うなぎの蒲焼を食す。
早朝からアブラゼミが鳴き始めた。時折、鳴き止む時間帯というのがあり、驚くほど静かになる。寿命が尽きたのか・・・。
蕪村の句に、「蝉鳴(せみなく)や行者の過(すぐ)る午(うま)の刻」。
夕方、公園の池に寄り道する。睡蓮の葉にオニヤンマがやって来た。
翅(はね)を前に寄せるように下げて止まっている。動きが速いのでめったにそばで見られないトンボである。
先月見たトンボは図鑑で調べると、チョウトンボだった。じっくり眺めると蝶のような雰囲気のあるトンボである。
二、三日前の朝日新聞の広告欄で、田邊雅章著『ぼくの家はここにあった』(朝日新聞出版)再現CG・DVDブック 爆心地〜ヒロシマの記録。このDVDブックに注目する。
それと、広瀬正の『マイナス・ゼロ』(集英社文庫)が復刊される。タイムマシンで少年時代へ向かう男。広瀬正のSF小説を6ヵ月連続で刊行予定。
『ぼくの家はここにあった』の再現CGもそうだが、広瀬正のSF小説もいわば少年時代の思い出の「再現CG」といえなくもないかな。
ほかに、加藤典洋『何でも僕に訊いてくれ』(筑摩書房)と秋山祐徳太子『天然老人』(アスキー新書)。種村季弘『徘徊老人の夏』が、ちくま文庫化される。
四年前の八月に亡くなられた種村季弘さんの本。夏が来ると思い出す。
ブリキ男の方の新刊は天然老人ですか。うーむ。
杉本秀太郎「『徒然草』を読む」が講談社文芸文庫で。
加藤典洋の『考える人生相談』(筑摩書房)はちょっとした哲学問答のような風情ありで面白かった。さて『何でも僕に訊いてくれ』は、どうだろうか。
高見順の『敗戦日記』を読みつづける。
『考える人』2008年夏号で荒川洋治さんが「この一冊」で高見順の「敗戦日記」にふれていたのでうれしかったですね。
日記は面白い。これもタイムマシン?