貧乏に追つかれけりけさの秋

シオカラトンボ

 7日は、二十四節気のひとつ立秋だった。
 蕪村の句に、「貧乏に追(おひ)つかれけりけさの秋」。明和八年七月三日の句である。
 
 夕方、公園の池でコンクリートの縁にトンボを見つける。シオカラトンボのようだ。近づくとトンボは離れるが、しばらく空中にいて戻ってくる。その繰り返しである。

 トンボ科の昆虫。中形で最も普通のトンボ。四〜九月に現れ、成熟した雄は腹に青白粉を装う。雌は淡黄褐色でムギワラトンボという。  『大辞泉

 昨夜は上弦の月。今夜も半月が南の空に昇り、南東に木星が明るく光っている。木星の高度は30度ほど。

 老舗書店で『図書』2008年8月号、「WASEDA bungaku Free Paper」vol.013を頂く。
 「ミネルヴァ通信」8月号で、「書物逍遥」に藤森照信の文を読んだ。はじめて手にした書名の話である。