稲かれば小草に秋の日の当る

エノコログサ

 20日は、雑節で彼岸である。
 公園のバラ園にエノコログサが群生していた。ゆらゆらと風に吹かれてゆれている。しばらくエノコログサを眺めていた。ほんのりバラの花の香りがして来る。
 蕪村の句に、「稲かれば小草(おぐさ)に秋の日の当る」。
 牧野出版のウェブマガジン「パブリデイ」に「週刊ヨモタ白書」と題して連載されていた四方田犬彦のエッセイが本になっている。2004年12月から2007年1月までウェブで発表された。
 いくつかはウェブで、お気に入りにして読んでいたが、こうしてまとめて目にすると、いろいろ面白い話やエピソードがあって興味がつきない。
「驢馬を飼いたい」「私塾の思想」「ル・クレジオに会う」「日本のいいところ(要約)」「ある書店の死」「お嬢様の立ち食い蕎麦」など。

驢馬とスープ―papers2005‐2007

驢馬とスープ―papers2005‐2007