ラジオ深夜便「自然に親しむ」を聴く

 昨夜、ラジオ深夜便で「ないとガイド」の「自然に親しむ」を聴く。
 明石勇アナウンサーの担当日で、ゲストは内山節氏であった。毎回楽しみにしているが、冒頭あたりは眠っていて聞き逃した。はっと、目覚めてから話を聴くことになった。
 聴きはじめたのは、以下のあたりから。

 明石 えりまきになっちゃったキツネって、なんかこう、うすっぺらぽくって、なんか本当に毛皮って感じなんでしょう? やっぱり。
 内山 まあ、そうなんですけれどね。まあ、それも上手に作ってあって、本当にこうちょっと、持って立たせると、足もついてますから本当に生きているキツネのような、もう50年経っているとは、とうてい思えないような・・・。
 明石 そうですか。ちょうど、その剥製(はくせい)のような感じになる訳ですね。
 内山 まあ、中に何かが入っている訳じゃないですから、たしかに置いとけば、確かにふにゃふにゃとはしていますけども、家に置いとくとキツネが寝てるみたいな感じですね。
 
 このキツネの話から、そんな風にふるさとを思う気持ちっていうんですかね、そして実際にそういう最近の人々のうごき、気持ちの変化について談話がつづく。

 内山 なんというか、今は帰っていく時代だっていう気がするんですね。これまでは前へ前へ行くっていう時代で、前へ前へ進んで、まあ、こういう世界をつくったわけですけど、どうも、この世界がだんだん危なくなって来て、アメリカからの金融不安などもありますけれど。
 まあ、食べるものも危なくて心配で、もうちょっと出発点へ戻ってみようかなという気持ちが出てきていて・・・。完全に戻ろうということになると、IターンとかUターンとかいう形で戻るわけですけど、そこまではしなくても気持ちが少し戻って行く。ちょっと出来るものは戻そうとか、帰ろうとか、そんな感じで。
 気持ちがなんとなく前へ進むということではなく、帰ろうという気持ちが強くなっている時代が来ているような気がしますね。
 明石 ああ、まあ、そうせざるを得ないっていう状況もまたあるかもしれませんけれども、どこかこころの片隅、あのー、やっぱり、その、自然というものを大事にしようとか、自分のふるさとをもう一回見直してみようとか。それから、都会生まれ都会育ちの人も、その、自然のゆたかな田舎暮らしってどんなものかと、そういうものに関心をもって自分も行ってみようという人増えてますよね。

 その後、この夏に石鎚山へ登山をしたという内山さんの話になる。
 自然信仰をめぐる話題が語られる。
 
 内山 うちの村でもIターンの人が168人もいますからね。1500人しかいない村ですが、一割以上がIターンですからね。
 といった話があって時間になった。
 次回は11月23日に出演の予定ですと、明石アナウンサーが言って番組が終わる。