カリフラワーと「ことばの考古学」

カリフラワーの苗

 植えたカリフラワーの苗を見る。うーむ。しっかり根付いたようだ。
 ブロッコリーの葉は少し、虫に齧られている。
 22日は、二十四節気のひとつ小雪だ。
 岩波新書創刊70年記念の『図書』で、「私のすすめる岩波新書」を読む。
 表紙絵は宮崎駿。アンケートに答えた人で、中井久夫さんが三冊の本のうち、大野晋さんの『日本語の文法を考える』をあげている。
 その理由のあとに、次のように述べている箇所に注目した。
 《先生のタミール語説を素通りするのは本意ではありません。素人はこれが、「最終列車」ではないかと感じます。印欧語モデルは征服者的な伝播モデルですが、もっと平和な浸透的な文化伝播によるモデルは考えられないでしょうか。》
 
 これを読んで、村山七郎の『ことばの考古学 「ケヘメ」の研究』(朝日出版社)での、日本語の起源論を思い出した。もっとも、村山七郎さんのは、「基本的に南洋・アルタイ重層言語」説なのだが・・・。とても面白い本である。