先日の朝日新聞で「種村季弘は終わらない」の記事を読んだ。
種村季弘の本で好きな本を何冊かあげてみると筑摩書房の漫遊記では『書物漫遊記』、『食物漫遊記』、『贋物漫遊記』、『好物漫遊記』とあるが、とりわけ『食物漫遊記』が気に入っている。なかでも「狐の嫁入り」「気違いお茶会」「天どん物語」などの滑稽な話。
これはあまり話題にならない本だと思うが、『ビンゲンのヒルデガルトの世界』(青土社)が、わたしの中では種村季弘のベストである。
ヒルデガルトという中世ヨーロッパにすごい女性がいたものである。
種村季弘エッセイ集『晴浴雨浴日記』(河出書房新社)も大好きなエッセイ集。装本・装画が井上洋介。
編著では、種村季弘・編『日本怪談集上』(河出文庫)あたりだろうか。
参照:「種村季弘は終わらない」http://book.asahi.com/clip/TKY200812210102.html