映画『マルタのやさしい刺繍』

 初詣に神社へ出かける。素焼きの杯(さかずき)に、お神酒を巫女さんから頂く。
 大きな封筒に煎餅やとろろ昆布の入ったものを貰う。
 午後、スイス映画でベティナ・オベルリ監督の『マルタのやさしい刺繍』(2006年、スイス、89分、カラー)をシネツインで観る。満席。中高年が多い。映画の原題は「遅咲きの乙女たち」。心温まるスイスの映画であった。
 八十歳のマルタ(シュテファニー・グラーザー)はベルンへ買い物にバスに乗って行く。エメンタール村から。
 老舗古書店で一冊買う。
 梅棹忠夫多田道太郎編『日本文化と世界』1977年4月第6刷(講談社現代新書
 この書に収録の山田稔の「ヴォワ・アナール」を読んだ。面白い。
 多田道太郎の解説に、

 一読して、最も繊細な笑いにさそわれる「ヴォワ・アナール」(山田稔

とあった。なるほどね。