雛見世の灯を引ころや春の雨

 3月5日は、二十四節気のひとつ啓蟄(けいちつ)である。
 冬ごもりしていた虫が地上に出てくる頃という意味らしい。
 午後より弱い雨になる。蕪村の句に、「雛見世(ひなみせ)の灯(ひ)を引(ひく)ころや春の雨」。
  蓮實重彦の映画インタビュー集『光をめぐって』(筑摩書房)を読む。ビクトル・エリセへのインタビューが目当てで、興味深い。
光をめぐって―映画インタビュー集 (リュミエール叢書)
 ほかに、新刊で池内紀著『世の中にひとこと』(NTT出版)を読み始める。新聞に連載していたコラムやエッセイをまとめた本で、池内さんの思ったこと、考えたこと、気になることが綴られている。
 とても読みやすい。面白いコラムだと思う。
世の中にひとこと (NTT出版ライブラリーレゾナント050)