夜、ラジオ深夜便の「読書で豊かに」を聴く。今月のゲストは篠井英介さんで、明石勇アナウンサーの担当日である。今回でこの「読書で豊かに」という番組が終わり、4月から新しい番組になるそうだ。残念ですね。
篠井英介さんから、三冊の本が紹介されました。
中川右介著『十一代目團十郎と六代目歌右衛門』(幻冬舎新書)
デヴィッド・カウフマン著『リディキュラス!』常田景子・訳(新宿書房)
高泉淳子著『アンゴスチュラ・ビターズな君へ』(平凡社)
一冊目は、戦後歌舞伎の暴露的なスリリングな内容だそうだ。
二冊目は、立派な重い本ですが、チャールズ・ラドラムという人の評伝で、日本でいえばアンダーグラウンドの世代にあたる人で、日本ではあまり知られることのなかったアメリカの劇作家・演出家・俳優さんですね。
篠井 (ラドラムという人は)リアリズム演劇そんなものつまらないというんですね。
よくこれだけ楽しく読ませていただいたですね。
ある種異端の人がメジャーになって行ったら、演劇変わるではないかと思うんですが・・・。
明石 日本では唐十郎さんとか寺山修司さんが交流がなかったんでしょうが、なにか同じような演劇をめざしていたのは不思議な感じがするんですよね。
篠井 写真拝見すると、アングラしているなあと思っているんですけれどね。
奇怪な異端的な人だっただろうと思われるんですね。
自分のファンタジーを自分の中で実行する人はあまりいない。
三冊目は、高泉淳子著『アンゴスチュラ・ビターズな君へ』で、
篠井 この本は、至って可愛くお洒落な本なのですね。
本文を篠井さんが朗読する。会話が小粋で洒落て男女の心の機微が描かれている。
明石 なかなか楽しい本ですね。