池田より炭くれし春の寒(さむさ)かな

ソメイヨシノ

 4月1日は花冷えの日で、晴れのち曇り午後3時ごろより小雨。
 春の嵐が吹き荒れる。海上の風波も強かった。夜半に晴れ間が見えた。
 2日は、快晴で公園や街路樹の桜がまだ八分咲きくらいで、昼間の花見客あり。散ってはいない。
 蕪村の句に、「池田より炭くれし春の寒(さむさ)かな」。*1
 夕方、上弦の月が見られた。南にシリウスが明るい。夜半に北斗七星を観望する。
 今朝の朝日新聞の「私の収穫」に杉本秀太郎の連載が始まった。短いエッセイだが、第一回は「球根」。去年の秋に植えたヒヤシンスをめぐる文である。次回が楽しみだ。 
 夕方、新しいブックオフで二冊、購入。
 福田恆存『日本を思ふ』1995年(文春文庫)
 『現代日本の文学21 井伏鱒二集』1975年18版(学習研究社
 深沢七郎の「井伏先生と共に」と小沼丹の「評伝的解説」を所収している。
 深沢七郎の「井伏先生と共に」は「井伏鱒二文学紀行」である。

*1:脚注に、「今の大阪府池田市。池田炭の産地で、蕪村の門人も多い。」