「夢の如く」

カシワ

 通りの街路樹に大きなカシワの木がある。かしわ餅の葉に使われるカシワだろうか。
 高さが15メートルほど。幹も太い。葉が大きい。丸みのある鋸(のこ)の歯のような形をした葉である。

 ブナ科の落葉高木。葉は短い柄をもち互生し、倒卵形で厚く、縁に波形の鋸歯(きよし)がある。秋に落葉せず、枯れたまま越年する。四、五月ごろ、新葉とともに雌花と雄花とをつける。実はどんぐりで、多数の鱗片(りんぺん)からなる殻をもつ。若葉はかしわ餅(もち)に用いられる。かしわぎ。もちがしわ。  『大辞泉

 
 今朝の新聞で栗本薫さん死去の記事に驚く。見出しに「中島梓で評論も」とある。
 雑誌『ユリイカ』2008年10月臨時増刊号の杉浦日向子・特集で、中島梓さんが杉浦日向子さんをめぐって書いた文が、とても印象に残っています。
 それは「夢の如く」というタイトルで、杉浦日向子さんを語っているのですが、実はご自分のことも、そう「夢の如く」予感的に語られているのではないかしら、と思ったものでした。
 ご冥福をお祈りします。