街路樹のザクロが実をつけている。ほんのり色づく。
昨夜、NHKのラジオ深夜便で、人生“私”流「古本屋巡りの楽しみ」と題して池谷伊佐夫氏が出演。
柴田祐規子アナウンサーの担当日である。
池谷さんの描かれる古本屋のイラストをめぐっての談話が興味深い。
以下、聞き取れたところを書いてみる。
ガラス戸にはカーテンが掛かっていたりとか、ポスターのでかいのが貼ってあると向こうが見えませんよね。(見えない部分は)斜め上から見たのが見やすいですよね。
そういったのは透明なスケルトンていう方法で描きますね。
本の後ろの面を見せてしまう。
一枚のひとコマ漫画のように情報量が一杯入っていますよね。
これは人物も必ず入れる、ということですかね。
お客さんがいたり、お店のご主人がいたりと・・・。
だいたい数人、店が狭いと一人を(絵の中に)描くようにしています。
最果ての本屋さん稚内まで行かれて描かれていますよね。
ええ。
スケッチを細かくしようとすると、普通の店だと二時間くらい隅々まで描いて、ご主人の話は編集者が聞いたりと・・・。
たとえば下鴨神社の古本市の日だとか、それは外で描くんですか。
(スケッチは)その場で、その場で継ぎ足して五枚になってしまったんですね。
いつもスケッチに行くときのスケッチブックです。
イラストマップというのですか、行ってみたくなりますよね。
もともと建物や建築というのが好きなんですよ。
たたずまいが気になるんですよね。
京都へ行くと寺町という商店街があるんですが、佐々木竹苞楼というのに、十数年前に行ったときに感激しましたね。
古典籍を扱っている店で、品揃えから割と入りやすい店でしたね。
特に、神保町古本屋では御主人が洗練されていますから・・・。
、ご主人の体質にあったお客さんが来る。
自分の関心のないところには行かないことですよね。
古本屋と近くなるためにはどんな方法がありますかね。
入りにくいですよね。
開けて入るときに「ちょっと見ていいですか」「お邪魔します」 と言って入ればいいんですよ。
気まずくならないんですよ。
なにも言わないで入るのと違って、何も気に入ったものがなければ、「お邪魔しました」といって帰ればいいんですよ。
参照:『古本蟲がゆく』http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163704906