小春日和。川岸の街路樹に桜が咲いていた。花弁(はなびら)は、白と淡い紅色の混じった八重である。そばで見上げると青空を背に桜が美しいですね。冬の桜です。
13日の朝日新聞で「小津安二郎 柔らかな素顔」と題して、小津監督の弟信三さんの妻であるハマさんが語る小津の心とは、という聞き書きが興味深かった。
《兄の映画には私たちにしかわからないエピソードも織り込まれています。「麦秋」の中で、夫とけんかした女性がニンジンを毎日食べさせたと語る場面があるのですが、これは夫(信三)のニンジン嫌いをからかったものです。》
『こどものとも 0.1.2.』2010年1月号で、杉田比呂美・作「くるくるくるりん」を読みました。
くるくる くるりん
なんだろな?
クリーム たっぷり
ロールケーキ
くるくる くるりん
なんだろな?
ほら りんごのかわ
きれいに むけたよ
くるくる くるりん
なんだろな?
ぞうさんの おはな
ながーいね
と、まだつづくのですが、作者の目は身近なものの中に巻いたもの、くるくると巻いたものを発見します。
絵本のページを「くるくる くるりん なんだろな?」という言葉とともにめくると、あっと驚く巻いたものが現れます。巻いた形を身近なものに見つけるセンスが光っている絵本です。
参照:「くるくるくるりん」http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20893