午後7時、晴れた南西の空に月と木星が接近していた。並ぶように光っている。高度は30度くらい。
月と木星と海王星が集合して見られる日であるが、肉眼では海王星は確認できず。月と木星の二つの天体が並んでいる光景が見られた。
蕪村の句に、「冬こだち月に隣をわすれたり」。明和年間の句で、この句は夢想に感ぜし也、と句のあとがきにある。
脚注によると、夢想三句として蕪村は三句詠んでいる。
残りはつぎの二句である。
二村(ふたむら)に質屋一軒冬こだち この村の人は猿也(さるなり)冬木だち
天には星、地には冬木立ちで明日は冬至である。