新春・落語四題

 新年明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 元旦は、お雑煮とお節(せち)を頂くと、正月らしい気分となりました。わたしのところの雑煮の餅は丸餅です。
 いりこの出汁の澄まし汁に牡蠣と蒲鉾と三つ葉が入っている。
 寝正月ならぬ、ラジオ正月でした。

 1日、NHKラジオの番組で「落語らいぶ2010」を聴く。
 落語家は三遊亭小遊三桂吉弥桂南光林家正蔵の四人の出演で、案内役を堀井憲一郎さんがしていました。演目はつぎのようなものでした。

  三遊亭小遊三「大工調べ」
  桂吉弥ちりとてちん
  桂南光「住吉かご」
  林家正蔵「りんきのこま」

 「大工調べ」の後、堀井憲一郎さんの小遊三さんと「大工調べ」の解説が興味深かった。
 江戸っ子の啖呵(たんか)の聞かせどころ、なんといっても分かったようで分からない罵詈雑言(ばりぞうごん)の勢いのいい啖呵、じつに見事。
 聴いているとあんまり負担を感じないで、楽しい。落語なんだから、小難しい顔しないで聴いていればいいんじゃないか、と。重さを感じさせないところが・・・。
 明るい軽さ、聴いていて心地いい。(芸風が)人懐っこさを感じますね。

 桂吉弥ちりとてちん」の下げ(落ち)。

 ちりとてちんとはどんな味か。 ちょうど豆腐の腐ったような味です。
 「ちりとてちん」は正月にやるのにふさわしい。
 桂吉弥さんの芸風を堀井憲一郎さんが語る。
 正月にこの噺をやるのはおめでたい落語とも。
 「ちりとてちん」の噺は、吉弥さんは南光さんから教わったそうです。
 堀井憲一郎さんによる落語解説は、オモシロイものでした。
 話題は、上方落語江戸落語のその特徴と違い、そして、歴史的な経緯が語られました。