月刊『みすず』1・2月号

ハクモクレン

 通りの街路樹にある白木蓮ハクモクレン)の木に、小さなつぼみが膨らんで来ている。
 3センチほどの大きさだ。触ってみる。ビロードのような感触である。いつの間にやら着実につぼみが張る(はる)になっている。
 月刊『みすず』1・2月号は「2009年読書アンケート特集」である。
 雑誌のこの手の特集のアンケートは見るようにしている。
 実際に読む読まないは別だが、回答者がどんな本を挙げているかに興味があるものだ。
 港千尋著『愛の小さな歴史』(インスクリプト)を宇野邦一と鈴木布美子。
 一昨年(2008年)の4月に、エマニュエル・リヴァ主演の映画とその年の年末に写真展を見て以来、関心をもっているので、この『愛の小さな歴史』は注目している。
 鈴木布美子はエマニュエル・リヴァが撮った『HIROSHIMA1958』の写真集も挙げていた。
 写真展の会場でも見た本だ。
 岡田茉莉子著『女優 岡田茉莉子』(文藝春秋)を阿部日奈子と野崎歓がそれぞれ挙げていた。
 野崎「雑誌の廃刊、休刊にブレーキがかからなくなった一年だった。」

愛の小さな歴史

愛の小さな歴史

HIROSHIMA 1958

HIROSHIMA 1958