ネクタイをしない哲学者を読む

入道雲と青空

 午前4時、東の空にオリオン座が昇って来ている。オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバランが星空に輝いている。南西の空に木星が、木星の右手下に丸く月が西に傾きかけていた。
 頭を天頂に向けると、天の川が広がる。地上では虫の鳴き声が聞こえて来る。
 夜明け前の熱帯夜とはいえ、夜風が心地よい。
 木星の視直径も約50秒もあり、素晴らしい木星像が見られる時期だ。
 23日、保育社のカラー自然ガイドを老舗古書店支店にて二冊買う。
 長田武正『人里の植物1』(1973年)
 長田武正『人里の植物2』(1973年)
 『ウィトゲンシュタイン ネクタイをしない哲学者』を読むと、落語でいえば、ウィトゲンシュタインは「文楽」型であるという。一点一画もゆるがせにしない芸風といえるのではないかとも。
 この本の筆者の中村昇さんは《そりゃ、底なしの怪物・志ん生もいいけど、文楽もとてつもなくいいですよ。》
 落語でいえば、ウィトゲンシュタインは「文楽」型であるというのだが、「古今亭志ん生」型の哲学者とは、はてな誰だろうか?

ウィトゲンシュタイン―ネクタイをしない哲学者 (哲学の現代を読む)

ウィトゲンシュタイン―ネクタイをしない哲学者 (哲学の現代を読む)